文明の源流日記


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2002年6月30日(日)[00:31:26]  
多摩川源流研究所主催の「源流・水干探訪の旅」の参加者は、なんと47名にのぼった。朝7時に旅館を出発して、塩山市の一ノ瀬高橋の作場平に着く。8時30分に水干に向けて移動し、2時間で笠取小屋に到着、水干に向かう。この日の水干は最高。花崗岩からポタポタと最初の一滴がしたたり落ちていた。参加者から歓声が上がる。参加者は、手のひらであるいは、笹の葉で最初の一滴を口に含み、その清涼感溢れる滴を飲み干していた。
 天気予報は、雨でしかも前夜は大雨だったので、全員が大雨で笠取登山は諦めていたが、雨は上がり、笠取登山も出来た。本当に参加者にとっては、記念すべき日になったであろう。「参加してよかった」との感想が次々に寄せられた。

2002年6月29日(土)[00:30:35]  
今日はNHKの教育番組の本番の日である。朝10時過ぎに、源流研究所でスタッフと府中市の白糸台小学校の生徒と落ち合う。先ず、子供達を小菅川に案内する。雄滝のシオジの一本橋のすぐ上流にお連れする。この一帯は、東京都の水源林であること、生まれたばかりの川の姿は、透明感溢れる清流であること、源流の水は綺麗で冷たいこと等を説明した後、子供達と一緒に川に足を曝す。水温10度でかなり冷たい。子供達の驚きは、直線的ですがすがしい。カルメクボの沢水を代表と汲みにいき、その場で飲み干す。
 続いて、水源の森の役割に関する面白い実験を行う。枯れ葉の積もり腐った土壌をペットボトルにつめ、保水力の検査を行う。水を大量に流し込んでも下の栓から水は漏れない。水源の森の保水力のすごさにみんなが感心する。白糸のわき水にいき、最後に、棚倉出会いに行き、子供達が源流体験でつかんだことを発表して無事に終了した。放映は、10月30日から、4回やられるそうだ。出来上がりが楽しみだ。

2002年6月28日(金)[00:29:52]  
小菅小学校の5年生の教室に呼ばれて7月20日に予定されている「多摩川源流体験教室」に関する説明を行った。可愛い可愛い生徒達を前に、小菅川の源頭を辿ると大菩薩嶺にある妙見の頭に至ること、そこに降った雨は、一旦伏流水となって観音岩から流れ出していること、妙見五段の滝という素晴らしい滝があること、そして日本で初めて常設の「源流体験教室」が小菅川の源流に出来たこと、ここに今年は流域の多くの市町村の親子が源流体験に訪れること等を話す。
 子供達は大変陰険に話に耳を傾ける。冗談を交えて楽しい話を展開する。そして源流体験の魅力をいっぱい話した。子供達の生き生きした表情を見れば、多くの子供達が当日は参加してくれそうに感じた。

2002年6月27日(木)[20:27:13]  
 朝5時50分に自宅を出発し、6時10頃柳沢峠にさしかかる。気温9度。この1週間ずーと梅雨寒が続いている。源流研究所で井村主任研究員と待ち合わせ、奥多摩の森林館に向かう。8時に森林館につく。森林館の巨樹専門官の北山さんの案内で、金袋山のミズナラに会いに行く。7月の読売文化センターのコースにもあたるので、下見をかねて巨樹の観察にでかける。登り初めて2時間20分に目的地に着く。登山口の標高が620b、巨樹の付近が1100bぐらいなのだそうだ。途中、カヤ、アワブキ、アサダなどを教えて頂きながら歩くと、オノオレカンバに出会う。オノをはじき返すほどの堅さを誇る持ち主だそうで、ちなみに日本一硬い木は、イスノキだそうだ。オノオレカンバに初めて会えたのは感動だった。
 いよいよ目的地に着いた。ミズナラの巨木の前にたった。北へ傾きながら背を伸ばし大地にガッチリ根を張るその迫力はすごい。幹回り7b50a。霧の立ちこめる原始の森に佇むその姿は神々しかった。
 源流研究所では、「源流の四季」の校正に取り組む。「源流絵図」小菅版の特集。地元の長老の「源流絵図」へのコメントがとても味わい深い。丹波山村の伊藤前助役の伝統行事である「お松引き」の紹介もなかなかの読み物である。

2002年6月26日(水)[16:11:14]  
 三鷹市教育委員会社会教育会館の中田さんと住瀬さんのお二人が「源流体験教室」の視察にお見えになる。三鷹市教育委員会では、八月八日に「源流体験」を予定していて、そのための下見に来られたのだ。胴長をお貸しして、さっそく「源流体験コース」にお連れする。二人とも源流を歩くのは、初めてのようで、大変緊張されているのが、手に取るように分かった。八月の参加者が大丈夫かな心配されていた。
 二人の感想。「緑の中で美味しい空気が一杯吸えたこと。源流の流れが清らかだったこと。源流が変化に富んでいて飽きなかった。一日ゆっくり体験したい気持ちがわいてきた。中村さんの説明が絶妙だった。小中学生に是非体験させたいと思いました。」
 「胴長をつけた瞬間緊張してしまった。サイズがSにもかかわらず2p近く大きく足がロボットのよう。沢におりて私の大冒険が始まった。『今日は特別に手をお貸ししますが、本当なら全て自分のことは自分でしてください。すべての判断もご自身で』とのクールな助言を受けつつ、登り初めてあっという間の2時間でした。その行程で考えたのは、私には、自然の中で、中村さんにははっきり見えるものが、何も見えてないんだなということです。自分の五感で感じたり、目を凝らして物をしっかり見ることを訓練してきてなかったと思いました。いろいろ発見もし、そう足下ばかりに夢中になっている私に、木のこと、岩のことを語って、まわりを見ることも教えていただきました。」
 この間、源流体験をやっていて、子供もそうだが、大人の方が大変感動される姿を良く拝見する。この場所は、大人にとっても大変新鮮なのだなと思う。

2002年6月25日(火)[18:23:16]  
 NHKがスタッフ7名で小菅村に来た。番組制作局教育番組部の千代木太郎さんをキャブにカメラの板倉さん、音声の増田さんリポーターの谷口さん、マネージャの飯島さん、スチールの伊都さん、スタッフの森さんの7名。今日は、多摩川の水を育む源流の森の実際の姿を映像に納めることが目的だったので、カメラさんを山に連れて行けばそれでいいと思っていたら、今日も源流の森の案内と説明をしてほしいとのこと。心の準備もメークアップも出来ないまま、本番に突入。出たとこ勝負と相成った。
 水源林林道をどんどん入っていくこと20分。林道の終点に着く。霧雨が降り、ガスが山々に立ちこめ、空はどんより。カメラさんは、これ以上雨が強くなれば、撮影は難しいとの意見。とりあえず、行けるところまで行こうということになり、牛の寝に向けて出発。榧ノ尾へ向かう山道は、最初の15分がかなりきつい。みんなハアハアいいながら登る。途中、レポーターの谷口さんと二人で登る光景がカメラに収まる。
 標高1400bの牛の寝に着いてみんな一安心。大きなミズナラをカメラが追う。榧ノ尾近くのミズナラでは、谷口レポーターと会話する。文明が「このミズナラは、多摩川と相模川の分水に発っている。この根の北に落ちれば、多摩川となって東京湾に注ぎ、南に落ちれば、相模川になって相模湾に注ぎます。この枝振りは見事で、枝が天に向かって両手を広げています。一樹で森を成す都はこのような光景をいうんです」とちょぴり難しい説明をする。子供向け番組であることを意識して、ゆっくりと話そうと思うが、ついつい癖はでてしまうものでどうしても早口になる。最後に、山毛欅(ブナ)の女王に会いに行く。自分が勝手に付けた名前なのだが、牛の寝で一番いいロケーションに存在し、木肌といい、枝振りといい、周辺の森たちの佇まいといい、ここが一番なのだ。えこひいきしてはいけないが、美しいものは美しい。カメラさんもとても気に入ってくれた。撮影が終了してほっとした。
 源流研究所に帰ってきたら、2ヶ月前に源流体験教室の申し込みがあった三鷹市の教育委員会から、「8月はよろしく。明日源流体験の下見にいきたい」との電話。久しぶりに電話があり、明日下見となかなか忙しい連絡だった。

2002年6月24日(月)[18:06:27]  
 「水と森と食の祭典」の開催要項の試案を佐藤さんから頂き、少し手を入れる。この取り組みは、多摩川の流域を中心としながら、出来ることなら荒川、利根川、相模川など関東一円に呼びかけて成功させたい。川が大好き、源流が大好きな人全てに呼びかけ、様々な方から思い思いの声を出してもらい、交流と親睦を広めていきたい。
 NHKが明日から入ってくるので、その案内役の準備を始めている。昨年の林相調査の報告書を調べて、水源の森の特徴を掴むこと、広葉樹の森の保水機能とその役割を掴むこと等々教育番組にでることは大変だ。


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